アラフィフオヤジの回想録 12月編

2019年12月07日 23:30

今年も早くも12月。

 12月は大掃除、忘年会、クリスマス、年末年始の準備、仕事も翌月には回さずに月内に終わらせないと・・・
やたらと忙しい。

 大人になって忙しい思いをしているが、子供の頃の12月なんとなく楽しみだった。

 昭和50年代前半、クリスマスなるイベントが一般家庭でも楽しむようになってきた。もっと前からあったのかも知れないが、私にはこの頃に知った。

 クラスの中で級友が「サンタクロース、来たのか?」、「サンタクロースにお願いしたプレゼントは?」という会話に聞き耳を立てていた。

 「サンタクロース?」、「プレゼントをくれる?」

 「なんだそれ?、ぼくにも来るのかなあ?」と期待を膨らませていた。

 兄弟が多い私の家では、誕生日プレゼントもクリスマスケーキもない。それが家にサンタクロースが・・・・ほんとぉ?
 期待を膨らませる12月24日、クリスマスイヴ 何も起きなかった。

 12月25日、クリスマス
 夕方、小学6年の姉がお手伝いの買い物から帰って、「お母さん、クリスマスケーキが商店街で100円だって!」
「それも大きなケーキが100円」(7号サイズの1ホールぐらいかなぁ?)
「100円なら買っていいよね?、ねえ買っていいよね?」と母にねだる。
 さすがに母も100円ならばダメとは言わなかった。

 今のケーキは生クリームが当たり前だが、当時はバタークリームのパサパサしたスポンジでデコレーションはわずかに載ったイチゴくらいだった。そんなケーキでも当時は2000円~3000円くらいはした。
 それが100円となれば欲しくなる。

 姉はすぐにケーキを買いに行った。
 それを聞いていた私は「うちにもクリスマスケーキが来る!」とちょっと嬉しかった。
 ケーキがあって、サンタクロースが来れば、うちもクリスマスだ!

 どのくらい経ったろうか?姉が帰ってきたがケーキは持っていない。

 姉は「ケーキ買えなかった」と。
 100円と見えた値札は、癖のある数字で「700円」だったと。

 自分も見に行ったが確かにあれば100円と勘違いする。なんとまあ癖のある数字。

 あえなくクリスマスケーキはなくなった・・・
 それでもサンタクロースがいる!

 級友の話では、サンタクロースは靴下にプレゼントを入れてくれるから、靴下をぶら下げるらしい。
 ん?靴下を「どこに?」ぶら下げる?

 うちにはクリスマスツリーはない。
 
 小学生なりに考え、窓のカギにぶら下げてみた。新しい靴下はない。洗濯してあるが黒ずんだ靴下をぶら下げた。

 ワクワクしながら寝た。

 翌日12月26日の朝、目覚めと同時に窓のカギにぶら下げた靴下を見た。靴下は膨らんでいない・・・
それでも期待して靴下をそっと触ってみた。なんの感触もない。黒ずんた片方の靴下だけがある。

 サンタクロースは来なかった。貧乏にはサンタクロースも来ないんだと。
 期待に膨らんだクリスマスはケーキもサンタクロースもない。いつもと変わらない日となった。

 そんなことを毎年、この時期に思い出す(笑)

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